ライフシフト2感想

ライフシフト2の僕的感想です。

概要

人生100年時代に、我々が個人として、社会としてすべきことは何か。そしてそれらを政府がどのようにアシストすべきか、という内容。

感想

1.特に個人の対応のところが印象に残っている。人類は医療技術の進展により長寿化した。若い世代は100歳まで生きる確率が高い。たかだか20歳前後までで学んだ知識だけで残りの80年を生きていくのは難しい。だから定期的な学び直しが必要である。一方で、テクノロジーの進化も早く、計算・記憶・検索などの能力はコンピュータには及ばない。コンピューターに人間が負けないスキルで食い扶持を得る必要がある、みたいな感じ。

2.僕の父親は地方都市で不動産の仲介をしていて、パソコンは使えない。アナログに(?)電話で人と物件をつないで手数料を稼いでいる。僕は10年くらい前に、パソコンが使えない古い仕事のしかたをしている父親は、早晩パソコンが得意な人たちに仕事を奪われるだろうと考えていた。でも10年たった今も変わらず仕事をしている。父と同じようにパソコンが使えない人たちのネットワークの中で仕事が回っているようだ。これは、これだけ配信型の動画サービスが盛んになってもレンタルDVD店がなくならないのと似ている。いつの時代もテクノロジーについていけない人が一定数いるのだろう。

3.当時僕は、無職の弟に対して、職を探すならワードとエクセルは勉強しておくように、と言っていた。しかし、現代になって、ワードとエクセルが使えるからと言って、仕事が見つかりはしないだろう。僕は先見性のないアドバイスをしていたようだ。

4.僕は、知識やスキルが収入を上げる手立てだと信じて、学習をしてきた。その一環でマクロも学習したが、経理の現場も様々なツールが入ってきていて、マクロを組んで業務が大幅に効率化する場面は減ってきている。これはマクロを組めるというスキルが陳腐化してきているということだろう。

5.本書の中では、コンピューターに負けないスキルとして、リーダーシップや、人を動機づける力、人の感情を読む力、コミュニケーション能力、経験をもとに総合的に判断する力などが挙げられている。これらは、僕がこれまでのキャリアで重視してこなかったスキルばかりである。加えて、記憶力や計算能力は年齢とともに衰えていくだろう。

6.資格の勉強をして、知識を増やすことに躍起になっていた自分と、無職だけど他人に好かれる力があって、家族や友人とのネットワークが切れない弟、パソコンは使えないけど仕事の経験とネットワークを持っている父親。
もっとも安泰な道を歩んでいると思っていた自分が、もっとも将来性がないのかもしれない。

まとめ

あと60年くらい生きるとして、今は経済状況は安定したので、プライベートな人間関係や人的ネットワークを強化するような生き方へ”ライフシフト”しようと思う。